前倒し打法で失敗した!
前倒しの打ち方は腕の使い方が難しいよ。
ゴルフレッスンプロ(トシ)です。
今回はご相談に対しての回答をシェアしたいと思います。
毎日たくさんのメールをいただいています。
ご相談には1通1通返事をお返ししています。
【ご相談内容】前倒し理論を実践して結果が出なかった・・・
トシさん
早速の返信有難う御座います。
これから頻繁に質問させていただくと思いますので宜しくお願いいたします。
繰り返しになりますが、自分の悩みは登録時にトシさんからのメールにあったアイアンのダフリ (飛距離が出ない)
ドライバーのひっかけ・チーピン (スライスは一切出ません)
飛距離が出ない 200y~230y
アプローチのザックリやトップ
数ヶ月前に流行りの桑田泉のクオーター理論にはまって、毎日練習に励んでいました。
結局得られたものは、アプローチのみですかね?
振り幅が7時~5時、8時~4時、9時~3時 でリズムを大事にする事でアプローチはかなり良くなりました。
下記に再質問ですが
①左手一本打ち、サンド左手一本で70ヤードを目指されてみてください
マットからの練習で良いですか?
②飛距離を250ヤード飛距離アップは体打ちスイングの練習とは何が効果的ですか?
自分は、素振りのスイングはプロの様なきれいな左足にきっちり体重が乗っているフィニッシュも
出来るのですが、本コースになると、ボールを当てに行き左腰が折れてダフります。
練習場ではうまい方なはずが・・・
③自分が今フォーム改造で気を付けている事は、バックスイング始動時に体でおへそを右に向け(手始動にしない)TOPで甲を折らない⇒インパクト時重心を左足になるべく乗せてダウンブローに打つ⇒最後までフィニッシュクラブヘッドが正面まで来るほど回し切る! を注意しています。
これでインパクト時の音が良くなりトップも少なくなりました、しかしラインだしの打ち方に近く方向性は良いのですが距離が出ません。
ヘッドが走っていないのかと思っています。何かアドバイスをお願いします。
④壁からお尻を10センチぐらい離れたところでアドレスして
クラブが壁に当たらないようは、自分にはなかなかできなかったのですが
だいぶアップライトになると思いますがインサイドに引くことにインサイドアウト軌道ができドロー系の球筋になるのは勘違いでしょうか?
長々と長文お許し下さい。
現状のスコアは90~100です。
来年平均スコアを85程にしたく、何でもすがる思いでフォーム改良したく思っています。
月例杯でもAクラスに入ることが目標です。
トシさん宜しくお願いいたします。
【ご相談に対する回答】前倒しは上級者やシングルとは違う腕の使い方
お世話になります。
トシです。
桑田泉プロのDVDを購入されたんですね。
クォーター理論ですね。
「前倒し」流行してますね。
残念ですが、あれは手打ちゴルファーが振り遅れを治すために手打ちでも上達したいという方のための理論ですので、前倒しを繰り返し練習しても、腕の使い方がそもそもプロやシングルさんとは違うので、上級者になることはできないと思います。
前倒しという理論は切り返しからいきなりクラブシャフトを立てるようにヘッドを体の前に倒しながら同時に体を回転させて来るという理論ですが、あれでは切り返しのクラブが寝るシャローイングができません。
つまり前倒しをすることによって、ダウンスイングの初期段階でクラブがスティープに降りることになりますので、同時に腰を飛球方向へスエーさせる動きを入れる必要があります。
そして、胸は後ろを向けたままを意識しながら切り返して、インパクト前に手首をこねてフェースターンを起こすという打ち方になりますので、スライサーの方は手先でフェースターンができるようになるので球が捕まるようになることがありますが、逆にチーピンも出るようになりますし、基本的にコースでは再現性が低いスイングになります。
前倒しするタイミングが大事で、そのタイミングが狂えば左右に球は曲がりますし、方向性も安定しないので手打ちでも上達を目指されるのであればいいですが、もっと上のレベルを求められるなら最初から切り返しのシャローイングと、フォローの抜き方を覚えた方がいいですね。
前倒しをすると手首をこねる癖がついてしまいますので、これではスイングの感覚やイメージがシングルさんやプロとは全く違ったものになってしまいます。
なので、ドライバーの飛距離も230ヤードぐらいが限界となります。
体の使い方が違うので、ある程度は球が捕まるようになってもさほど飛距離は出ませんし、曲がるというリスクが高いスイングになりますね。
軽く振っても250ヤード飛ばしたいのであれば、必ずボディターンを覚えることですね。
なので、「前倒し」などの動きは忘れることをお勧めいたします。
前倒しなどをやっていると、おそらくは右手が左手を追い越すようなイメージでダウンスイングからインパクト、フォローへとスイングされていると思いますが、そのイメージや感覚は間違いです。応急処置的な腕の動かし方で球を捕まえるみたいな理論は色々ありますが、ハッキリ言ってしないほうが身のためですよ。
左手一本打ちはマットからの練習でOKです。
素振りがプロのようでも実際のスイングと異なる場合、それは残念ながらそもそも素振りが間違っているということが言えます。
球は当てるのではなく、勝手に当たるという認識が持てないことでコースで球を見すぎるというのはよくありがちですね。
250ヤードを目標にされるなら、まずは右手一本でドライバーでキャリー100ヤードを目指されてください。
慣れて来たらキャリーで150ヤードぐらいは飛ばせるようになります。
しかし注意してほしいポイントですが、右手1本で打つからといって決して右腕を捩じって使わないことです。右腕を捩じって使うとフェースターンが起きて球が捕まりやすくなりますが、捻じる癖がついてしまうと両手で打ったときに手首をこねる癖になってしまいますので、その点は気を付けてください。
ヘッドを走らせるためにはグリッププレッシャーをまずは意識してください。
スイング中、アドレスからバックスイング、トップ、ダウンスイング、インパクト、フォローとグリッププレッシャーを一定にしてください。
柔らかくアドレスでグリップしている感覚をスイング中ずーっとキープすることが大事です。
スイング中、クラブをどこかでギュっとにぎってしまったらその時点でスイングの再現性はなくなると思ってください。
とくに多いのがトップやダウンスイングの初期でグリップをギュッと握ってしまう方が多いです。
これではクラブが体に巻き付くようにスイングすることができません。
グリップというのは緩く握れば握るほど、ヘッドを加速させることができますので飛距離が出ます。
まずはこれらのことを意識して練習されてみてください。
壁の前に立ってバックスイングする練習の意味は多くの方がバックスイングでクラブをインサイドへ引っ張り込んでしまうためです。
クラブをインサイドへ引っ張り込んでしまったらフトコロが潰れた窮屈なトップになってしまいます。
またクラブをインサイドへ引っ張り込んでしまうとトップでシャフトクロスして、オーバートップなりやすいです。
オーバートップになるとどうしても腕を使ってクラブを引っ張り下ろしてくる人がほとんどで、こうなると手打ちになってしまい、リスクの高いスイングになってしまいます。
なので、オーバートップにならない懐のあるトップを作るために、ゴルフのトップの形で正しい位置に手元を上げ懐のあるトップを作る方法も読んでおいてください。
ドロー系の球筋はアドレスでハンドファースト。
そして、トップではフェースが開かないこと。
これを守ることで、あとは切り返しから体の回転でクラブを戻してシャローイングができればインサイドからダウンスイングしてきますので、ドロー系の球筋になりやすいです。
もちろんフォローの抜き方も関係してきますので、フォローの抜き方に関してはゴルフのフォロースルーを読んでおいてください。
テークバックをインサイドに引くなどを意識したらほとんどの人がインサイドへクラブを引っ張り込んでしまいますので、そのような意識は必要なく、オヘソを右へ向けるだけ。でOKです。
あとは頭を固定するイメージは捨て、頭や顔の面はバックスイングで動いて良いという認識を持たれることで、体を正しく捻転することができやすくなります。
それでは引き続きよろしくお願いいたします。
前倒しという理論に惑わされるゴルファーが後を絶たない
今回ご相談いただいた方のように前倒し理論に惑わされてご相談されてくる方がとても多いです。
そもそも前倒しという理論が何なのか調べてみると、個人的には「新しい切り口で腕の運動量が多いスイングを教える方法ですね」という感想です。ゴルフの前倒しをわざわざ必要とする人は手打ちだからも読んでおいてください。
この前倒しを行うと、フォローの抜き方も異なります。
大事なフォローの抜き方を正しく覚えることができないので、下手を固める練習になります。
右手が左手を追い越す感覚でスイングするという理論はどれも同じなのですが、ビギナーゴルファーのための理論であって、上級者やシングルやプロは全く持って必要がない理論ですという事を言いきれます。
いつも思いますが、こういった理論を耳にすると残念な気持ちになってしまいます。
本気でシングルを目指したいという方は、ぜひマンツーマンレッスンを受けていただきたいですね。
こういったネットの理論に振り回されずにうまくなる方法をご伝授しますよ。
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