インパクトではボールを見ていると思うのだけど、実際はボールを固視するという意味ではない気がする。
ミスショットが出たら「ヘッドアップしているから」と言われることがあるけど、これって実際どうなの?
インパクトではどこを見たらいいのか?目線について具体的に教えてほしいな。
ボールは見過ぎると良くないという事が言われるし、ヘッドアップは良くないと言われるし、どっちが正しいの?
今回はこのようなお悩みを解決する内容になります。
この記事を読むことで以下のメリットが手に入ります。
・インパクトでどこを見たらいいのかが分かる
・ヘッドアップとミスショットは関係が深いのかが分かる
・ルックアップという技術があることが分かる
・インパクトでボールを見ようとして固視することは良くないことが分かる
・スイング中の目線の向け方が分かる
今回はインパクトでの目線について具体的にお伝えしたいと思います。
ボールとクラブが当たる瞬間、もしくは打った後までボールがあった位置を見続けるようにしましょう。という教えが多いですね。
ミスショットをヘッドアップのせいにする人が多いのですが、果たしてそうなのか?
今回の内容でボールをしっかり見るという意識が上達の妨げとなっていることに気づくことでしょう。
インパクトの目線の向け方!【ヘッドアップがミスの原因とは限らない】
インパクトでの目線の向け方が気になるという方も多いですね。
「インパクトではどこを見るんですか?」と言う事を聞かれることが多々あります。
結論言いますと、「インパクトは見えません」という事になります。
見ようと思って固視しても実際は見えないものです。
高速で体が回転しながらクラブが振られスイングするわけですので、インパクトを見ようとしても実際は見えなくて当然です。
なので、いくら固視してもボールとクラブフェースが当たる瞬間など見えるわけがありません。
ゴルフ初心者の方などに「インパクトではどこを見ればよいのか?」という事をよく聞かれることがあるのですが、「ぼんやり視界にボールが入っている感じです」と言う事ぐらいしかお伝えできないのです。
ボールをよく見てヘッドアップをするな!が招く弊害
インパクトでの目線の向け方について、よく言われることですが、「ボールをよく見てヘッドアップをするな!」という意見があります。
ミスショットが出ると「今のはヘッドアップが原因だよ!もっとしっかりボールを見た方がいいよ!」などといったアドバイスを周りからもらった経験があなたもあるかもしれませんね。
「なるほど!もっとボールをしっかり見ないといけないよな!」
何の疑いもなく、果たして本当にヘッドアップがミスの原因だと思ってよいのでしょうか?
逆にインパクトをよく見ようとして、ゴルフが上手くなれましたか?
ミスショットをヘッドアップのせいにして、「頭を残すようにしたり、インパクトをしっかり見ようとしたり、インパクトで顔を残すという意識を持ってゴルフが上手くなれるのか?」ということですが、多くの人はNOでしょう。
なぜなら、手打ちの場合元々体の回転が止まりやすいため、「ヘッドアップするな」という言葉が弊害となって余計に体が止まるという場合が多いからです。
現状として、アマチュアゴルファーの多くが手打ち(フリップ動作が強い)です。
インパクトでは前傾が起きて頭の位置が上に上がり、結果的に伸び上がりながら手首ですくい打つ動きを入れてしまうのです。
なので、例えばプロのように目をつむってボールを打つことができません。
アマチュアゴルファーの多くがフリップ動作によって前傾が起きてしまいますので、しっかりボールを見て当てようとしないことには、なかなかクラブの芯でボールをとらえることができないスイングをしているからです。
アイアンでダフリやトップが頻繁に出てしまうという場合は、フリップ動作が入っているからです。
また前傾姿勢が起きるということは、スイングプレーンが安定しづらいということになりますので、元々ミート率が悪いゴルファーからすると、「目をつむって打つなんて、そんなことできっこない」と思われることが多いのです。
しかし、多くのアマチュアゴルファーとは違い、プロの場合は前傾姿勢が起きずに再現性の高いスイングができているため、結果的にスイングプレーンが安定しています。
なので、目をつむっていてもある程度の感覚で球を芯でとらえることができやすいのです。
プロのように強いインパクトを作る方法は、ゴルフの強いインパクトを作って飛ばす方法【体の力を発揮できる感覚とは】を読んでおいてください。
インパクトの目線はボール方向にあるが実際には見えない
インパクトでの目線はボール方向にあります。
「ボールが視界に入っている」という感じになりますが、インパクトは見えません。
なぜなら、お伝えしましたようにインパクトは一瞬であり、そんな動体視力を持ち合わせている人などいないと思うからです。
「インパクトが見えないにしても、打った後もボールのあった場所を見続けるようにしなさい」といった教えをされる場合もあると思います。
ところが、言われたように守ってやっても、体の回転が止まると意味がないのです。
体の回転が止まることによって、体でクラブをリリースできなくなるからです。
体の回転が止まることによって、ボールに当てるためには、必然的に腕や手首の運動量を増やしてボールに当てに行かないことには当たってくれないからです。
そしてこの時に、フリップ動作が入ってしまうのです。
フリップ動作を克服したい場合は、アプローチを極める打ち方【ゴルフ初心者でもスピンが効いて距離感が出る】も読んでおいてください。
首が固まり体の回転が止まるシニアゴルファー
ヘッドアップしないように、しっかりボールを見ようなど意識すると、体の回転が止まってしまうゴルファーは多いものです。
ヘッドアップを悪として顔を残すように意識したあげく、体の回転が止まりインパクトで伸びあがるという結果になっていきます。
体が硬くなったシニアゴルファーに多い症例でもあります。
ヘッドアップを悪としてインパクト後も顔を残そうとすることによって首が固まってしまいやすいです。
首が固まることによって、その下の胸の回転を止めることになります。
胸の回転が止まると、腰の回転も止まります。
結果的に体の回転が止まって腕を力強く振ってスイングすることになるのですが、これでは反動で上に伸びあがりながらお尻の位置がボール方向へ出ていき、前傾が起きることになるのです。
いわゆるアーリーエクステンションになっているわけです。
インパクトで伸びあがる動きが直らない場合は、欧米と日本のゴルフスイングの違い【決定するのは切り返しのフロントベンド】でも書いていますが悲しいものです。
体の回転が止まってうまく胸が回転してくれない事によって、前傾顔起きているケースが多いため、胸の回転を止めないという事を実践する必要があります。
なので前傾が起きるという場合は、以下を試してみてください。
インパクトの視線の向け方を変えるだけでも球が捕まる
インパクトではボールを固視するというイメージや感覚が邪魔して、体の回転が止まってしまいやすい事をお伝えしました。
そしてヘッドアップを意識するあまり、回転が止まって前傾が起きるため、フリップ動作が入りフェースが開いて球が捕まらないという状態に陥ってしまうという事も理解していただけたと思います。
こういった場合は左サイドの壁を意識してスイングしている人にも多いです。
左サイドの壁を意識すると、腰は回転ではなくスライドして、右肩が止まって出てきてくれなくなりやすいのです。
その結果、インパクトで腰を開くことができずに前傾が起きて伸びあがるという結果になることも多々あります。
体を開くから球が捕まらずにスライスするという意味を勘違いして、インパクトで腰を開けずに体の正面を意識してインパクトを作っている人に多いです。
なので、間違った意識を払しょくするためにも、腰は開いてインパクトするという事を覚えましょう。
また、体を開かずにを意識してもスライスして球が捕まらない場合や飛距離が出ない場合、ドライバーのスライスの直し方【振り遅れの原因を解消し飛ばす方法】も読んでおいてください。
体を開くからスライスするといった間違った解釈を正す必要があるからです。
今回はインパクトについての目線の向け方をお伝えしました。
ボールは固視せずに、適当に視界に入っているという感じでOKという事です。
そして、ヘッドアップを悪とする前に体の回転が止まらないようにする方が大切であるという事です。
体の回転が止まらずに前傾が起き無くなれば、自然と顔が残っているように見えて、ヘッドアップしていないように周りから見えるものなのです。
また、あえて目線を目標へ向けるルックアップという技術もありますので、ルックアップに関してはべた足スイングのコツは右への重心移動と切り返しのルックアップ!韓国プロから学べを読んでおいてください。
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